Fender 1960 Custom Telecaster
アルダーボディにバインディング、スラブローズ指板と通常のアッシュテレキャスターと比べ音はやはりストラト寄りになり中音域に特徴があるテレキャスター。
以前フルシアンテ風のテレキャスターを作った記事でもたくさん語っているがまとめておこうと思う。
とにかくかっこいい。
フルシアンテといえばテレキャスというファンも少なくない。
By The Wayのツアーからの印象が強いがCalifornicationのレコーディング時に入手したとされる。
当時は情報がまだ今ほど明確ではなく、ずっと63年製と言われ続けてきた。(スラブローズの時点で否定されるべきなのだが…)
サブとして66〜67年のカスタムテレキャスターもかつては所有していた。(2009年脱退の際にジョシュ・クリングフォッファーに渡っている)
サブを用意するほどテレキャスにこだわっていたことが伺える。
余談だがスタジオアルバムのScar Tissueのソロはこの67年テレキャスのフロントピックアップとBoss FZ-3の組み合わせだという。
そして本題のテレキャスターはシリアル45459からしておそらく60年製というのが濃厚だろう。
By The Wayツアーではストラトと変わらないくらいの登場頻度で仕様。やはりCan't StopやAround The Worldはテレキャスで弾いて欲しいものだ。
基本的にテレキャスだからといった使い方をするわけでもなくコードもカッティングもアルペジオもソロも弾いているし2003〜2004年のライブでは気分によってテレキャスで弾いているように思えた。
しかしSAツアーでは登場回数が激減。
おそらくジョン自身がジミヘンオマージュに拘っていたせいじゃないかと思われる。2006年ではほぼ使用せず2007年では少しだけ登場することとなった。
そしてUnlimited Loveツアーでテレキャスも復活。約20年振りにこのテレキャスで弾くCan't Stopには涙が出そうだった。
他にはUniversally Speaking、Tell Me Baby、Zephyr Song等で使用。
2022年の鮮明な写真ではストラト同様にボディへのダメージが増え、サンバーストの赤も殆ど抜けてしまっている。
ロゴは登場時から殆ど剥がれていてさほど変わっていない様子。特徴的なFマークの彫られたピックガードは昔は純正かと言われていたが意外といびつな彫られ方なので前オーナーが彫ったものなのだろう。
テレキャスに関してもピックアップ等詳細なことは語られていない為不明な点も多い。
ブリッジプレートはほぼ見えていないがライブ映像からしておそらくオリジナルでトップローディングの穴が空いているもの。61年ごろまでこのプレートが使われていた。
個人的にも思い入れの強いこのテレキャスター。
今後はスタジオアルバムでも聴けると嬉しい。