今回は再びストラト。
2022年に初登場となったFender 1964 Stratocaster Olympic White。
登場時には1弦側のホーンにストラップピン、トラロゴ、見慣れないブリッジなどなど…
なんだこれはと話題になった。
ジミヘンが使っていたんじゃないかという噂で私も動画を出させていただきました。
結論からいうと結局何もわからないまま。
しかしかなり塗装は剥げているみたいでかなり弾かれてきたギターだということはわかる。
また目立つ塗装剥げ(裏面も含めて)もそのほとんどが右利きのギタリストが弾いた際に剥がれる場所がかと思われるので左利きのギタリストはそんなに弾いてこなかったんじゃないかと思える。
ジミヘンも触った可能性くらいはあるかもしれない。
ストラップピンもなぜ残しているのか。むしろジミヘンを匂わすために付けられているだけじゃないかとさえ思ってしまう。
わかっているのは海外の有名コレクターが所持していた個体であること。
フルシアンテに譲ったのか貸し出してるのかまだ不明。
さてこのストラト、前述したように特徴がいくつか有る。
1964後期から採用のトラロゴ
年代からしておそらくハカランダ指板
クレイドットのポジションマーク
(12Fは抜けてる?)
(17F、19Fはクレイドットを埋め直してるかもしれない。)
80年代ストラトのブラスサドル
最近はトレモロもフロートしている様子
まずそれまでスラブローズの印象が強かったフルシアンテが、ここへきてラウンドローズをしかも62ストラトと変わらないくらいのメイン級に使用しているところが彼の変化と言わざるを得ない部分だ。
(ボードにも今までにはなかったSD-1があったり、この15〜16年で音作りに関しての考え方が変化している。)
これまでとは明らかに違うこのギターは実際のライブでも印象強く、Unlimited Love、Return of the Dream Canteenの楽曲においては特に62よりもこっちの方が今回のライブでは活躍しているんじゃないだろうか。
ラウンドローズの指板はスラブよりも良い意味で明るい音がする印象。また、64あたりのグレイボビンのPUのせいなのかパワーがあるようにも思えた。
ファズやディストーションとの相性は抜群だろう。
まだまだ謎の多いギターだが一気に新生フルシアンテを印象付けた一本。
今後情報が進展していくのが楽しみである。