先日ミキシングを担当したアマチュアのアーティストさんから今度はマスタリングの依頼がきました。
本当に嬉しいことです。
ではマスタリングとは何なのか!
本来マスタリングは曲間の空白の時間を揃えたり、音量を揃えたり、音圧アップや音質の調節をし、CDに収まるように編集することをさします。
最近では配信などもあるため、CDの音質を越えるファイルでの編集が必要とされることもありますね。
さて堅苦しいことは置いておいてまずはプロの仕事を見ようではないか!
これは極端な例かもしれないが上はRed Hot Chili Peppersの名曲Aroud The Worldだ。
びっしりと隙間がないほどに波形が密集しているのがわかりますか??
凄い音圧です。
これ波形を拡大していっても決して潰れているわけではないんですよね。
CDに入るだけ音を詰め込んでいるんです。
でもよく考えてください。
レッチリはVo、Gt、Ba、Drの4人だけです。それでもこの音圧でこれだけ音を詰め込めるんだなーとほんとに感心しますね。
その下にある波形はJohn Mayerの割りと最近の楽曲Paper Dollです。
こちらは一風変わって波形の密集が割りとすかすかです。音源を聞いてもらうとわかりますが凄くナチュラルで、イントロのドラムなんかはほんとに目の前で叩いているような雰囲気抜群の編集です。
前述しましたがこの2つはかなり極端な例ですが一つ言えることがあります。
このAroud The Worldが収録されたCalifornicationというアルバムが出た当初は音圧競争と言われるほど、世界中でどれだけ音圧稼げるかが良いCDの条件でした。
それに比べ、最近のCDはジャンルにもよりますが比較的音圧はそこそこに各楽器のナチュラルさや臨場感を大事にした音源が多いように感じます。
ハイレゾ音源なんかを聞くと音圧よりも臨場感を大事にした編集になっていることがよくわかります。
なのでこのPaper Dollもそんな雰囲気抜群の編集なのではないでしょうか。
しかしです。
こちらの波形、上はMr.Childrenの新アルバムReflectionからfantasyという車のCMにも使われた楽曲。
これは隙間が見当たらないほどに音圧を稼いでいる編集になってます。
日本をリードするロックバンドのミスチルが未だにこういった編集になるということは日本ではまだまだ音圧は大事にされているのかもしれません。
しかし見事なマスタリングです。
これは実は外国のマスタリングエンジニアが担当しています。
残念ながらハイレゾ音源は持っていないのですが、機械があれば是非拝見、拝聴してみたいものですね。
下の波形は、、、
恐れ多くも私が試しに仮マスタリングしてみたものです。
まだまだだなー。
正解なんてないのだけどまだまだ勉強が足らんすね。
日々勉強です!!