喉の奥がなんだか痛いのです(´Д` )
先週は冷え込んだせいか風邪かもしれません。
いかんな!いっぱい寝よう!
さて前回は音のイメージに対する誤解を解いてきました。
今回はこんな誤解を解いてみたいと思います。
「テレキャスのフロントPUは使えない」
これも良く目にしたり、聞いたりするのですがまず何をもって使えないのか。
単に出力が弱いと言っているんだと思います。
リアとフロントで大きさが一回りくらい違います。
元々ギターはネック側の方がブリッジ側より音が大きいんです。
なのでPUもバランスを取るためにリアPUの方が高出力になってます。
ストラトでもレスポールでも何でもそういう仕組みになってます。
なのでPUにはリア用、フロント用があるわけですね。
このフロントPUですが
誤解の一つ目の理由から
ズバリ最近のバランスの調整の仕方に問題があるように感じます。
最近はテレキャスに限らずリアPUの高さを高めにする傾向にありませんか?
なぜそんなことをするのでしょうか。
なんのためにレオ・フェンダーはリアPUの出力を上げたのか。
高さを上げるともちろん音量が上がります。しかしPUはマグネットなので弦の振動にも影響してきます。
弦に影響を与えない位置で高さを調整するのが基本なんです。
テレキャスのリアPUは元々出力が高い。
更に高さを上げるともっと音がデカくなります。
そうするとそりゃフロントPUの立場がなくなりますよね。
フロントPUを基準にリアPUを調整してあげて下さい。
音量はアンプ側で上げればいいんです。
そして誤解されるもう一つの理由。
配線が違うのではないか。
元々テレキャスのコントロール配線は現代の
1.フロント
2.ミックス
3.リア
ではありません。
正しくは
1.フロントPUのプリセットトーン
2.フロント
3.リア
となっています。
つまり現代でいうフロントポジションではフロントPUは鳴っているもののコンデンサーを通したハイの落ちるモコモコしたサウンドになります。
昔の人の演奏でもこのトーンを使っている人は少なく、だいたいミックスポジション(フロントPU)かリアポジションにしている映像をよく見かけます。
昔のテレキャスの配線を知らない人がこれを見たとき、きっとフロントは(使えないから)使ってないんだと思うに違いありません。
実際は使っているのにです。
昔は今ほど情報量が少なく、70年代のギターを弾きまくった中高年の男性達は絶対にそう思ったはずなんです。
70年代のテレキャスや国産コピーなどはやはり現在と同じくフロント、ミックス、リアという配線になっています。
だから「フロントPUは使えない」という誤った認識が生まれたんだと思います。
実際テレキャスのフロントPUはそうとう使えます。
ストラトのフロントよりもマイルドな印象はありますがメローなスイートな音です。
これを使わないのは、むしろもったいないですね