誰もトクしないブログ

ギターとそれに関わる機材が好きです。たまに自作もします。YouTubeはじめました!

マスグレ 前期と後期の存在

改めてマスグレに関するいろんな記事を読んでいました。


なるほどやはり98マスグレが最高なのか。

マスグレに限らずFenderはその年の1月1日から仕様を変えるということはしません。

なので過渡期というものが多く存在します。

このマスグレも前期と後期に大きく別れるようで

前期はCNシリアル(Customshop Ninety)
後期はMGNシリアル(Master Grade Ninety)

前回紹介した私のマスグレの製造年である1997年が丁度過渡期にあたる年のようです。

ちなみにシリアルのNinetyは90年代の意味でCN60000なら96年製、MGN80000なら98年製という意味です。

このシリアル自体は5月頃に変わったということで、シリアルと同時にそれぞれの仕様も変わったのかは不明。


この前期と後期では簡単に言えばヴィンテージストラトの再現度のレベルが違います。

もちろん後期の方がより再現度が高くなっています。

「ヴィンテージに当たり外れはあるがマスターグレードには当たり外れがない」

という名目で作り始めたマスグレですが木材や塗装、電装系に至るまで全て最高の仕上がりを目指して作っている為、音に関しては確かに当たり外れはないでしょう。

しかしこの再現度に関しては確実に当たり外れがある。と思います。

ヘッドの形、ロゴの字体、ボディの形状など違いに関してはいろいろとネット上でも転がってるのでここでは割愛します。

そしてようやく完成したと言われるのが98マスグレなわけです。


98年、99年のマスグレに関しては相当な人気があり、オーナーもなかなか手放しません。

しかし先ほども述べたように97年は過渡期なので98スペックが紛れていても何もおかしくはない。

前期スペックが混ざらなくなってきたのが98年ということなんじゃないでしょうか。

では、だいぶ前置きが長くなりましたがうちの97マスグレを紹介していきます。


97年8月製なので一応は後期マスグレに属します。




マスグレ特有のバーズアイメイプル。
細かいところを言えばこのペグ穴の間隔もヴィンテージに準ずる仕様。
ヘッドもいわゆるグッピー腹ではなくヴィンテージに近い形状。



63モデルなのでラウンド指板です。
ナットは交換されてるかと思います。



ロゴの字体もリアルさがあり、PATナンバーもちゃんと入ってます。

背面


唯一残念なのがネック裏の塗装(クリア)が剥がされているんですねぇ、、、
弾き心地は物凄くいいんですけどね、ちょっと残念。


しっかりクリアが残っていれば綺麗なバーズアイフレイムが見れたかもしれないです。



ヘッド裏
柾目に見えますが追柾目です。



ペグはオリジナルだと思いますが刻印無しのクルーソンタイプ?20年分の風化が見られます。




CSロゴも旧型ですね。



ネックプレート
厚さは約1.5mmほど。結構薄いですね。



エッジが角ばってると言われたことがあります。
個人的にはよくわからないですがわかる方います?ヴィンテージはもう少し丸みがあるのかもですね。



クレイドットも良い色だと思います。
フレットはステンレス製のミディアムジャンボに打ち換えられています。


63年のヴィンテージにも実は前期後期があり、この12Fの間隔が広いものと狭いものがあります。
これは狭いので後期の63モデルかと。


ピックガード周り全体像
良い色のピックガードだと思います。
またエッジの処理角度がなだらかで中間層の黒がはっきり見えてるのも特徴です。

これまた細かいんですがフロントPUとセンターPUの間のピックガード止めビスの位置。
これは63年の前期までの仕様です。後期からはもう少しセンターよりになります。

さっきのドットの間隔を考えると無理やりですがこれは前期と後期の過渡期を表したモデルになりますね。(つまり再現が甘い)
63モデルと言えば12Fの間隔は狭いもんなのでこのピックガードのビス位置はセンターよりにしてほしかった感があります。





サドルもオリジナルだと思います。

画像貼りすぎてこれ以上貼れなくなったのであとは次回でw

次回は解体していきます。