誰もトクしないブログ

ギターとそれに関わる機材が好きです。たまに自作もします。YouTubeはじめました!

マスグレ解体とその後

追記:2021/2/26

この記事の以下2箇所に訂正があります。

・PUはアビゲイル・イバラ氏の手巻きとありますがアビゲイル・イバラ氏が監修していたようです。

・BOULANGERという文字

これは当時ボディの加工を行なっていた職人の名前だそうです。

 

 

 

おはようございます。

 
今日から少しずつ寒くなるとのことでした。
 
やっとか。どんどんクラック入っておくれ。
 
 
さて前回は配線のさわりだけやっていきましたね。
前オーナーはなんであんなデカいブラックキャットにしたんでしょう。
 
余談ですが個人的にはTiny Chiefという赤いコンデンサが好きです。
 
なんとなくまろやかな音になる(気がします)
 


さて続きですが
 
配線に関してはかなりいじられてます。
 
 
この見たことない配線材。
たぶんリアPUにもトーンが効くようにしてるんじゃないかと。
 

 
ポットはオリジナルです。
このヘソありで基盤が茶色のポットは最近見ないような気がしますね。CTSだと思います。
 

 
スイッチもオリジナル。
この形はOAKですかね?
 
 

 
反対側はこんな感じ。
 

 
これはオリジナルなのかPUのゴムの色が違います。
リアPUだけ白。反対側も白でした。
 

 
交換されてるような気がしますねぇ。
 

 
巷で噂のマスグレPUです。
3個セットで4〜6万でオークションに出てるのを見たことがあります。

 
スタガード具合はこんな感じ。
 
 

 
剥き出しのPUを触るのはちょっと怖いですね、、、
 

 
黒ボビンに型がついてますね。
 

 
この樽状の手巻き。
伝説のアビゲイル・イバラ氏が手作業で作っています。
50年代から巻き続けてきたというアビー。
 
完成度の高い復刻版を出したいから巻いてくれと言われた時はどんな気持ちだったんでしょうね。
 
「てかいつもやってるし」って思ってたかもしれませんw
 
弟子のホセフィーナ・カンボスのPUもかなり気になるところですね。
師弟PUを組み合わせて使うのも夢があります。
 
 
最後に背面
コンターは割と深めですかねぇ
 

 
ここにも916のスタンプとCSスタンプ。
スプリングはオリジナルだとは思いますが判別が不可能です、、、
 
トレモロブロックも恐らくオリジナル。
スチール製ですね。
 
 
 
このスプリングをかけるプレート
ここがなぜこんなに酸化?白くなるのか、、、
 
BOULANGERという文字
これをググるとフランス語?みたいですね。
パン職人って意味でした。
 
繋がりが不明…
 
 


最後にストラップピン下にはクッションが付いてました。
 
やっと紹介が終わった!
 
見ていただいたように噂のマスグレもいちリイシューに過ぎないですよね?
 
これが98年からは変わるのかどうか。
恐らく大きな変化はないんじゃないか。
 
というのも変化してほしいところが殆どない。
 
強いて言うならコンデンサくらいかと。
 
マスグレが出た頃にはTime Machineシリーズはなかったんです。
 
そこが大きなところで、今でさえ当たり前のTime Machineシリーズ。
 
これが存在しない時代に出たMaster Grade。
しかも最高の素材と職人。細かいところにうるさい日本限定。
 
日本で人気が出ないわけがない。
 
最近Yamano Premiumとしてマスグレの再現モデルが出ていますよね。
きっと完成度はあちらの方が上です。
めちゃくちゃほしい。高い。
 
Time Machineシリーズの走りとして、そして後のMaster Builtシリーズに大きく影響を与えたのがMaster Gradeです。
 
マスグレの良さと今となってはそんなに凄い個体じゃないんだってことがわかっていただければと思います。
そして少しでもマスグレの価値が下がれば僕はまた買うことが出来るので、それを望むw
 
ではまた次回!