おはようございます。
朝の空いた時間にブログを更新するというスタイル
いつまで続くでしょうか、、、
さぁ引き続きマスグレですが前回はだいたいの外観を見て頂きました!
解体していきますよ!
その前に
ちょっとわかりにくいですが薄っすらとクラックが入ってるんです。
肉眼ではかなり見えるんですけどiPhoneXだとこれが限界、、、
毎年冬を超えるとクラックが増えるなんて言われますよね。
今後も増えるのだろうか。
巷で噂の塗装の薄さですが
極薄!!とは思えません。アメヴィンシリーズ並みかと思います。
最近のフラッシュコートの方が断然薄いですね。
アルダーの導管なんて全然見えませんし。
では解体を
まずはネック
マスグレといえばこれですね。
鉛筆書きが少し消えかかってるんですけど、ヴィンテージのネックのグリップを実際に加工していた職人、ハーバード・ガステラムのサインです。
実際彼は61年頃から担当をしていたそうですね。
なのでそれ以前のストラト、特にメイプルワンピなどは担当ではないのでVネックなんかは彼の功績ではなさそうです。
SRVの極太ネックはもしかしたら彼の仕事かもしれないですね。
ネックエンドには鉛筆で1997年7月31日の日付けが。
ここも完全な再現ならスタンプであって欲しかったと思いますねぇ、、、
ネックは板目よりの追柾目です。
あまり情報がないかと思いますがネックの固定ビス
至って普通。だいたいのリイシューモデルと変わらないと思います。
ネックポケットにはアルダーの意味を指す「916」と謎の赤ペンで「J」なのか「4」なのか、、、
そして塗装時に釘を打った穴が2ヶ所あります。
これもヴィンテージにはないものですね。
ピックガードを外します。
ジグ穴無し!
フロントキャビティには山野の印のYM
センターのキャビティのWLSもまた不明な記号ですね。
リアのキャビティの溝はL字になっています。
機械がここまでやってるのか手作業なのかはわかりませんが63年頃のストラトのコード溝は真っ直ぐになってるのが特徴です。
赤ペンで3TSB BLEACH
3トーンサンバーストはわかりますがブリーチ(漂白)とは、、、
ジグ穴無し!!
98年以降のマスグレにはジグ穴もあると言う噂があります。知ってる方所有してる方、教えて下さい。
では配線周りいきましょう!
残念ながら配線はオリジナルではありません。
ブラックキャットかよ!って思いますよね。私も思いました。しかしデカい。
オリジナルのマスグレ配線はこちら
コンデンサもヴィンテージのようなサークルDではなくリイシュー用のものが付いていたんですね。
ここで写真の枚数制限が来たので続きはまた次回とします!
ここまででわかってきたかと思いますがやはり当時のノウハウでは完全復刻とは至っていません。
いくら当時のテンプレートを使っても、職人を呼んでも20年前には再現出来なかったんでしょうね。
そもそもヴィンテージ時代のパーツは流石に手に入らないしそもそも20年前はwindows98の時代。やっとネットが一部の家庭に普及し始めたくらいの頃です。
現在とは違って資料も少ないし、どこまでこだわればいいかも難しいわけです。
マスグレは完全な復刻ではなく、当時の最高の木材と職人を揃えて販売価格も現実味のある設定にしたコストギリギリのリイシューモデルに過ぎないわけです。
恐らく2代目アメヴィンの方がよりヴィンテージに忠実ではないかと思います。
マスグレは凄いという噂。
間違いなく凄いですが20年前の話。
現代の技術と情報を詰め込んだ最新のTime Machineシリーズには敵わないと個人的には思いますね。
なんか締めくくった感じになりましたが次回も続きますw
でわ!