誰もトクしないブログ

ギターとそれに関わる機材が好きです。たまに自作もします。YouTubeはじめました!

なぜビンテージギターは高いのか

僕らの世代ではもう常識なんですが
ビンテージギターは高い!

この常識を探ってみようという話です。


ギターの三大メーカーといえばマーチン、ギブソンフェンダーじゃないでしょうか。

この前楽器店で高校生くらいの女の子が友達同士で話してるのがチラっと聞こえました。

「欲しいギターがあった!でもブランドもんだから高いんだよねー。」

そうですね。この三大メーカーはもはやブランドです。

ヴィトンやブルガリカルティエなんかと同じようなものです。

さてザッと相場をみましょうか!

今回アコギは省きます知識が少ないもので…。

50~60年代製のものをとりあげます。

まず世界最古のソリッドギターであるテレキャスターから


相場はおよそ120~400万です。
色や状態によって変動するようですが一番高いのはやはり50年代初期のもの。
更にデカールブロードキャスターノーキャスター(ロゴなし)のもの関してはかなり高額です。

次に兄弟分であるストラトキャスター


相場はおよそ150~500万てとこですか。
テレキャスより少し高いイメージですね。
例外もあってジョージ・フーラトンモデルやメアリー・ケイモデルは1000万を超えるでしょう。
これもやはり状態に左右されるのと高いものはカラーものです。50年代のものもやはり高いです。

テレキャスにも言えますがカラーものは特注でしかあり得ないモデルなので希少価値が高い。中にはリフィニッシュされたものもありますがそれはやはり値段が下がるようです。
ミントコンディション、レアカラー、フルオリジナルとなればかなり高額でしょうね。


次にギブソン系です。

レスポールは様々なモデルがあるので一括りにはできません。

レスポールスタンダードからいきましょうか。これも年代やバリエーションによって仕様がバラバラですけど。


相場はおよそ250~4000万です。
間違えて0を多く書いたわけではありません。笑
笑える値段です。

ストラトは高級車が新車で買える値段ですがレスポールはヘタしたら新築が買えます。


レスポールスタンダードはそもそも全体的に生産台数が少なくフェンダーが毎年1万本作るのに対してギブソンでは50年代全てで9500本ほど。そのうちのレスポールスタンダードで考えればもっと少ない。
希少価値のレベルが違う。

もっとも高いものは今ではバーストと呼ばれるその名の通りサンバーストモデル。
2500万は下らないでしょう。

元々数が少なく恐らく1500本に満たないそうです。そのうち壊れたりスクラップされたものもあるでしょうから本当に使えるものは1000本くらいかもしれません。

世界中に何人のギタリストがいて、何人がこれを求めるのか。

キングオブエレキギターと呼ばれるに相応しいビンテージギターです。

次にレスポールカスタム


相場はおよそ230~500万

年代によりますがもっとも有名な3PU仕様のブラックビューティーがやはり一番高い!

レスポール ジュニアは前にもブログで書きましたが相場はおよそ35~180万



この値段の差は色とシングルカッタウェイ、ダブルカッタウェイ。
TVカラーというイエローカラーがダントツで高額で取引されてます。
やはりキース・リチャーズの影響でしょうか。

レスポール スペシャルの相場はおよそ70~120万
これも状態と色によって値段がかわりますね。



最後にSG


相場はおよそ100~250万というところ

SGはギブソンでは大成功したモデルで、かなり数があります。
基本的には同じ色しかないところも金額差が少ない理由かもしれません。
いちばん高いのはSGになってすぐのレスポールという名前の付いたSGでしょう。



さてザッと見ていきました。

やっぱり高い。

ちなみに2014年時点での金額なのでもちろん年々値上がりします。

僕らの世代は完全にビンテージギターを買い逃した世代です。

もう10~15年早く生まれていればまだ安く良いビンテージを手に入れるチャンスがあったかもしれませんね。